鹿児島市・本場大島紬 地域おこし協力隊の選考にインターン 産地と出会う新しい入口(朝日新聞/Yahoo!ニュース)|KIMONOHUB NEWS
鹿児島市が、本場大島紬の技術継承や販路開拓等を担う地域おこし協力隊員(募集人数2名)の選考過程として、候補者向けに2泊3日のインターンシップを実施した。こういう入口のつくり方は、素直にいいなと思った。
独立した体験企画ではなく、選考の一部として組まれたインターン
今回のインターンシップは、単発の産地体験イベントではない。一次選考を通過した候補者を対象に、現地での体験を伴う選考プロセスの一環として設計されている。「まず知ってもらう」ための企画というより、「一緒にやっていけるかを、お互いに確かめる」ための時間、という位置づけに近い。
仕事は、技術を覚えるだけではない
採用される隊員の勤務先は本場大島紬織物協同組合で、鹿児島市からの委嘱という形をとる。業務には、製造技術の習得・継承に加えて、SNS等を使った魅力発信や、新商品開発・販路拡大までが含まれているという。委嘱は2027年4月1日を予定し、任期は1年ごとの更新で最長3年間だ。
技術を覚える人、というだけでなく、産地の魅力を外に伝えたり、新しい商品を考えたりする役割まで一人の隊員に期待されている。この幅の広さも、今回のニュースの中で気になった点だった。
「継いでもらう」前に、「関わってもらう」入口をつくる
自分が一番面白いと思ったのは、この一連の流れの中に、いきなり「継いでください」ではなく、まず現場に触れてもらう段階が挟まれていることだ。
後継者を探すとき、最初から大きな決断を求めるのではなく、見学や体験、インターンのような入口を用意する方法もある、という見方もできそうだ。今回は選考プロセスとしての位置づけだが、こうした「まず関わってもらう」という発想自体は、産地や職種を問わず、参考になる部分がある気がする。
いきなり職人になる、いきなり移住する、という決断の前に、まず産地の仕事に触れてみる。そんな段階があるだけで、これまで接点のなかった人と本場大島紬が出会うきっかけは増えそうだ。KIMONOHUBも、和のものづくりと、まだ出会っていない人や事業者がつながる機会が増えることを、素直に応援したいと思う。
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